こんな悩みを抱えていませんか?
現役内部監査人でCIA(公認内部監査人)資格を持つの私の経験から言えば、CIA資格は需要があり、取得する意味はあります。
この記事では現役のCIAホルダーで現役内部監査人の私が以下の情報をご紹介します。
内部監査業務を行っている中て感じた現場のリアルな需要や、求人情報でCIA取得者の年収をリサーチした結果から徹底解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
CIA(公認内部監査人)資格に需要がある3つの理由
CIA(公認内部監査人)資格に需要がある理由①:企業の不祥事件数の増加
企業不祥事の件数の増加により、CIA資格の価値は高まっています。
CIA取得者は、不祥事を発見・防止するために必要な内部統制の知識を持つからです。
下のグラフからわかるとおり、企業の不祥事は2014年から3倍以上に増加しています。
ニュースで報じられる企業の報道からもわかるとおり、不祥事が発生すると企業の損失は社会的信用の失墜にまで発展します。
加えて厳しい行政指導が科される場合もあり、不祥事の発生防止や発見のためにコーポレート・ガバナンスを見直す会社も増えています。
CIAはこうした不祥事の発生を発見・防止する内部統制構築の知識や監査スキルを持つため、企業からの需要が年々高まっているようです。
CIA(公認内部監査人)資格に需要がある理由②:上場会社数の増加
日本取引所グループの資料によると上場企業数は増加しており、それに伴い内部監査人の需要が増えています。
上場会社には株主保護の観点から、内部監査制度の構築が法律で求められているため、上場会社数の増加は内部監査職の需要の増加に直結しているからです。
法律上、上場会社にCIA取得者の在籍は求められていません。
しかし、CIA取得者が企業に在籍していると有価証券報告書にその旨を記載でき、ガバナンス強化に取り組んでいる社内体制を投資家にアピールできます。
加えてCIAの知識は企業のリスクマネジメントを向上させることから、積極的に採用する上場企業が増えているようです。
CIA(公認内部監査人)資格に需要がある理由③:日本では希少性が高い資格
CIA資格は非常に希少性が高く、その意味で需要が高い資格です。
令和2年国勢調査の結果によると、内部監査職に就業しているのは1,057,330人(令和2年)ですが、CIA取得者の数はおよそ1万人(2021年)です。
CIA取得者は、
全内部監査人のなかで約1%しかいないんだね!
そうなんです。
非常に希少価値が高く、内部監査の専門性を証明できるCIA(公認内部監査人)は需要が高い資格です。
CIA(公認内部監査人)資格取得者の年収
内部監査人の求人情報をリサーチしたところ、CIA取得者の想定年収は300~1,200万円でした。
※調査日:2023年7月26日 求人情報のうちCIA資格が歓迎要件に含まれている求人情報の想定年収
国税庁が発表している「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、日本の民間会社の平均年収は443万円。
ポジションや実務経験によって年収の変動はありますが、キャリアを積むことで日本の民間会社に勤務しているサラリーマンの平均年収を大幅に上回ります。
求人情報の中にはTOEICや公認不正検査士など、内部監査に関連する資格も歓迎要件となっている場合があり、CIA取得後も関連資格の勉強を続けると業界内での価値が高まります。
内部監査人のおすすめの資格を下記記事にまとめていますので、併せてご覧ください。
CIA(公認内部監査人)の需要がある就職先
CIA資格の需要がある就職先は主に以下の2つです。
CIA(公認内部監査人)の需要がある就職先①:上場企業の内部監査部門
法律で内部統制の体制構築が定められている日本の上場企業は、内部統制の知見を有するCIAを求めています。
海外に子会社を持つ大企業においてはグローバルな視点から監査を行う必要があり、CIAのような高い専門性は持つ人材は貴重です。
加えてCIAは国際資格。
日本だけでなく、海外で上場しているグローバル企業からも需要があります。
CIA(公認内部監査人)の需要がある就職先②:監査法人・コンサルティング会社
CIA取得者は監査だけでなく、内部統制のコンサルティングの知見も有しており、監査法人やコンサルティング会社で需要があります。
業務に関する相談を受け、リスクと現場で実施可能なコントロールのバランスを見極めてアドバイス発生頻度の高いリスクを指摘し、企業の不祥事を未然に防ぐ。
このような業務を行う監査法人やコンサルティング会社で、CIAホルダーは非常に需要がある人材です。
CIA(公認内部監査人)資格取得者の業務内容
一般的な上場場会社で行われている監査業務は大きく以下の2種類です。
順に解説します。
仕事内容1.アシュアランス業務
内部監査の仕事として、真っ先に上がるのは「アシュアランス業務」です。
アシュアランスって「保証」のことだよね、なにを保証するの?
日本の上場会社で求められる金融商品取引法に基づく監査(通称J-sox監査)では、財務諸表につながる業務が適正に行われているかを確認し、「財務報告(業務)の信頼性」を保証します。
たとえば、一般的におこなわれている営業部門の監査。
財務諸表の売上額につながるインプット業務が正しく行われているか、インプットミスを防ぐために設定されたルールを守って仕事できているかを、監査で確認します。
できていれば、
「ちゃんとルール守って、ミスなく仕事できてます」
「財務諸表の数字は信頼できます」と保証できるんだね!
そのとおり。
アシュアランス業務は、信頼性を提供する業務といえます。
仕事内容2.コンサルティング業務
内部監査の仕事として忘れちゃいけないのが、コンサルティング業務です。
内部監査人の仕事って、監査するだけじゃないんだね!
そうなんです。
組織体の具体的な問題の解決や業務改善を目指して、専門的なアドバイスやリスク評価を提供するコンサルティング業務も大事な監査の仕事です。
たとえば、ある部署が効率的に働けず、業績に悪影響を与えている場合。
その原因を分析し、既存のワークフローの問題点を指摘し、新たな業務フローや業務の全体最適化などの改善策の提案を行います。
監査をするだけではなく、組織をよりよくするためのコンサルティング業務は、内部監査のメイン業務のひとつです。
CIAの専門知識があれば、
アシュアランス業務もコンサルティング業務も高いレベルで行えるよ!
CIA(公認内部監査人)資格を取得する方法
おすすめは通信講座か予備校に通うより10万円以上、学習費用を抑えられる独学での学習です。
CIAホルダーの私がまとめた、CIA(公認内部監査人)独学のおすすめ勉強法をまとめた記事があるので、ぜひご覧ください。
需要のあるCIA資格を取得して手に職をつけよう
CIA資格は転職市場でも業務を行う現場でも、非常に需要がある資格です。
私は他にも
- TOEICスコア805
- 簿記2級
- 公認不正検査士
- MOS
の資格を有していますが、CIAの需要が一番高いと感じます。
私は取得してから、いつでも転職できる安心感と現場からの信頼を感じるようになりました。
手に職を付けられるCIA資格。
あなたの一生ものの財産になりますので、ぜひ取得しましょう。
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